洋画不振が止まらない!つまらない予告編にも要因があるのでは?
この思いに至ったのは、2本の洋画大作で経験したことに端を発する。予告編より本編が面白かったのだ。一体、どうなっているのか。予告編は本編の見どころ、見せ場を、短時間で凝縮して見る者の関心を喚起する。それが予告編の役割だが、できていないことに驚き、呆れ果てた。昔は予告編のほうが面白いケースが多かった。というより、予告編は面白いものだという認識が染みついていた。面白過ぎて、本編にがっくりということも多かったが。
■作品の真意を理解できているか
それが、今は違ってきた。予告編のほうがつまらないケースが出てきた。これでは映画館に来ている人が見る予告編の効果としては、大きくは期待できなくなってしまう。理由を考えた。伝える側が、作品の意味、核心部分を理解していないのではないか。理解していないから、要所を押さえた斬新な予告編ができない。どうだろうか。もちろん、今では予告編に限らず、作品の中身を一変させるような過剰な広告展開はできない。虚偽の広告になってしまう。そこを重々理解しながらも、作品の見どころ、素晴らしさを簡略に切り取り、様々な手法を用いて、予告編制作をするのは可能だと思える。予告編は、宣伝の大もとである。