ザックバランで魅力的な大津嶺子姐サン、又呑みまひょ!
大津嶺子様「姉サンこの名前、何と読む」「一応タカコですわ、名前よう変えてるから、何ンでもええのよ、この字読めませんでしょ、ケッタイな字やさかいなあ」
まあザッとこんな感じの御方でして、全てにザックバラン、ともすると舞台俳優サンは一途で職人気質の方が多い中で、勿論最初はもう何年前でしたかネー、初めて会った時はそりゃアタシも神経張りましたヨ。何かミスしないようにとかネー。シカシ杞憂に終りましたな、姐サンの方から話かけてくれましてネ、実に軽い口調で、こう見えてアタクシ、自分の方から人に話かける事が実に駄目な男でして、ましてや先輩になぞトテモです。話かけられりゃシメたモンでして、待ってましたとばかりなんすがネー。で姐サンに云われましたな。「三郎サン、外へ出なはれや、何かかんかの足掛り手掛りになるからネー」。姐サン、又呑みまひょ!