小野武彦サンとは不思議にウマが合い、よく飲むんですわ
只今コノコーナーで駄文を綴らせて戴いてやすが、実に素晴らしいというか、面白いというか、愉快というか、先ずは十五日の日刊ゲンダイに、小野武彦氏、高橋長英氏、村井國夫氏の所謂俳優座花の15期生サン達のトーク記事が十六日の二回に渡って掲載されて、武サンも長英サンも、ま村井さんは大昔に擦れ違った位ですがネ、好きな先輩達が修行時代を語っていて面白い。
尤も十月二十七日~三十一日迄、紀伊國屋ホールで上演する「にんげん日記」の宣伝を兼ねての鼎談(ていだん)、イヤハヤ訳の分らん漢字ですな鼎なんて字。シカシこんな修行中の話なんて、こういう企画でもなきゃあ、話しませんわな。俳優座なんて凄い劇団の出身者は、何か良いですわなあ。所謂エリート集団ですぜ。その方達に比べりゃ、アタクシなんぞ胡麻のハエみたいなモンで、誠にドーモ居心地が悪い。
シカシ武サンとは不思議にウマが合い、よく飲むんですわ。アタシのように進んで物事をする元気にとぼしい、つまり引込思案の性格は、あんまり友達もいない。比べて武サンは鷹揚というかやっぱり東京っ子だね、実に気安いお方。共演した俳優サン等をドンドン紹介してくれる。友達が多いんだネー! 見習いたい。何ったってアノ森繁久彌さんの家に、小学生時代からずっと入りびたってたという、森繁サンの子息と同学年だから、こんな凄い話ウレシクなりますなあ。アタシ等田舎育ちの人間には、眩しいコトばかり。