著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

初対面の樹木希林さんから「イイ男」と連呼され…今もって最大の謎

公開日: 更新日:

 まったく意味不明な希林さんの立ち居振る舞いは時間にしておよそ1分あったか? なかったか? ただひたすら納得の満足顔になると会話の一つも交わさず……というか俺の顔を評価しているのに俺の人間としての存在感自体が見えていないくらいの行動で、出現した時と同じ勢いで扉の向こうへ消えて行ったのです。

「?????」あれは一体なんだったのだろう? いや、いつか希林さんに会う機会もあるだろうから、その時に覚えているのか? 覚えていたらなんだったのか? 必ず尋ねようと思っていたのに、ついぞその機会はなく……そして惜しまれながら希林さんは天の上の人となってしまったのである……。

 というのが、俺の40年近い芸能界での後悔というか、残念なことであるのだが、まあ、それも樹木希林という不思議なベールに包まれる部分があった女優さんからもらったエピソードのプレゼントと考えれば、悪くないよね~! とも思う今日この頃なのです。

 あ! 突然、嵐のごとくといえば、希林さんの夫の内田裕也さんとハワイのワイキキビーチで我々たけし軍団がバッタリ会った途端に「おう! シェケナ軍団! ヨットに乗ってベイビー~!!」と、あれよあれよという間にクルージングに招待されていたというエピソードもあったし……どうやらあそこはご夫婦そろって突然の行動に出るという家訓(?)なのでしょうか? とも思い出をつなぎ合わせてみたりもしたのでした。

 そして、最後に自分の口から申すのもなんですが、俺の顔を数センチの至近距離で見ながら「イイ男」と発した希林さん、確かに多くの才能に恵まれても「美的感覚」は皆無だったようです……。 (つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  4. 4

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  5. 5

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  1. 6

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  2. 7

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  3. 8

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  4. 9

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  5. 10

    フジテレビを襲う「女子アナ大流出」の危機…年収減やイメージ悪化でせっせとフリー転身画策

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…