吉高由里子「最愛」最終回に向け考察合戦が加速…人気サスペンスになれた“法則”とは
「日本のサスペンスって、いまだにそういうドラマもありますが、〈この人が出てきたから犯人だろう〉と“ネタバレ”してしまう配役がままあります。たとえば、袴田吉彦さんとか忍成修吾さんが出てきたら、〈絶対に犯行に絡んでいる〉と思ってしまうみたいな。『最愛』に関しては、それがない。いずれもひと癖ある実力派の役者さんばかりで、誰がどう絡んできても納得できます。だから視聴者も最後の最後まで楽しめる」
確かに準主役の松下洸平(34)や井浦新(47)もそうで、脇を固める薬師丸ひろ子(57)をはじめ、及川光博(52)、奥野瑛太(35)、田中みな実(35)、それこそ岡山天音(27)とか佐久間由衣(26)といった若手に至るまで、見ようによっては全員がどこか“怪しげ”に思えてくる。
ある脚本家がこう明かす。
「脚本家がキャスティングに口出しするなんて、よほどの大物以外はあり得ませんが、正直、書いている側もネタバレの配役にガッカリすることはある。日本のサスペンスファンが、俳優に関する情報が少ない北欧ドラマなんかに流れるのも、理解できますね。先入観なしに楽しめますから。かといって日本で無名の俳優を犯人役にしたら、それはそれで炎上しかねない。その辺の難しい“法則”を『最愛』はクリアしている印象です」
果たして結末は……。