<139>相続財産管理人に直談判し抵当権抹消の手続きはようやく終わった
「マスコミの方がなぜ私が管理人だと知ったんですか? マスコミの方とは話は出来ませんよ」
K弁護士は、私の電話が取材だと勘違いをしていた。
「先生、誤解なさらないで下さい。私は困っているおばあさんを助けたいから電話をしたんです」
■ようやく終わった抵当権抹消の手続き
私がFさんの窮状を訴えていくと、K弁護士も事情を理解したようだった。
「それは大変ですね。分かりました」
必要な書類をFさんに送付すると約束してくれたのである。後日、書類が届き、それを法務局に提出して抵当権抹消手続きは簡単に済んだ。費用は数千円単位だったが、本来ならアプリコが負担するのが決まり事であるにもかかわらず、知らんぷりであった。
アプリコを潰してめちゃくちゃにして、過払い金もゴマカしていた連中に復讐をしなければならない。私は固く心に誓った。Fさんに負担をかけないで正当な過払い金を戻してやる。そのために私は、野崎幸助さんの事件で協力関係を築いた渥美陽子・松永成高両弁護士と会った。