著者のコラム一覧
SALLiA歌手、音楽家、仏像オタク二スト、ライター

歌って作って踊るスタイルで話題を呼び、「イデア」でUSEN 1位を獲得。2018年より仏像オタクニストの活動を始め、初著「生きるのが苦しいなら」は紀伊國屋総合ランキング3位を獲得。近著に「アラサー女子、悟りのススメ。」(オークラ出版)がある。

ゆたぼん“クラファン487万円達成”の是非 不登校児らは本当に救われるのか?

公開日: 更新日:

 筆者も長らく不登校支援を行なってきた。その経験から感じることは、「学校に行きたいけど行けず悩んでいる(困っている)生徒」と「学校に行かない選択に自信を持っているゆたぼん」では全く方向性が違っている。それらを同じ「不登校」という括りでまとめることは出来ない。不登校支援はとても難しい。

■敷かれたレールの上を走らされているだけでは?

「ゆたぼんの周りには今まで応援してくれる人か、批判する人の2種類しかいなかったように思いますが、このプロジェクトで日本中を旅する中でたくさんの景色や歴史、人ともっと自分自身をプラスにできるような出来事に出会えたら、それは彼にとっても良い経験になると思います。ですが、それはあくまで他人からの支援ではなく自分の夢のために、自分一人の力で頑張るべきですし、その方が彼にとっても大きな成功体験になります。このままでは大人に敷かされたレールの上を走らされているだけなのでは? と心配な気持ちもあります」(松川氏)

 学校に行かない選択をしたゆたぼんが、他人の力に便乗した形でのクラファンではなく、自分の力で稼ぎ、集めたお金で実現する「ゆたぼんスタディ号プロジェクト」ならば、それは不登校児だけにとどまらず、より多くの人々に賛同されていたのではないかと思う。

 今回のプロジェクトがゆたぼんにとっても、視野を広げ、本当の成功体験に向かうためのきっかけとなってくれることを願ってやまない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇