6年ぶりフジ水10ドラマ 間宮祥太朗「ナンバMG5」は「今日俺!!」を超えるか?
「深夜ドラマっぽいテイストで、お気楽に見られます。GP帯の連ドラは、ちょっとしたことで〈ありえない〉とか〈この人の演技が〉〈脚本が演出が〉などとダメ出ししながら見る人も多いですが、『ナンバ』はボーッと眺めているだけで面白い」(亀井氏)
“千葉最強のヤンキー”と恐れられていた父親役に宇梶剛士(59)、“元レディース総長”の母親役に鈴木紗理奈(44)といった“いかにも”なキャスティングが話題となる中、初回放送後のネット上では“剛の弟分”を自称する柴犬・松の演技とその声に関する書き込みが目立った。
「間宮さんのどこか昭和っぽい感じがヤンキー漫画の世界観に合うなと思って見ていたら、松が全部持ってっちゃった感は確かにありますね。犬の動きと声のアテ方が絶妙で、演出の本広克行氏をはじめ制作チームは実はここに一番こだわっていたんじゃないかと思えてきました。僕は終盤、剛に名前を聞かれた伍代が『伍代……伍代直樹』と名乗ったところで、まるでコントのようなベタなやりとりに思わずビールを吹きましたけど」
高校デビューするヤンキー漫画を実写化した「今日から俺は!!」(日テレ系=18年)は、近年ドラマを見ていなかったオジサン層に刺さり、映画化にまで至った。フジ「ナンバ」もまた、テレビ離れしつつあった層を掘り起こせるか。