「ビューティ・ペア」で一世を風靡 マキ上田さん「フジ社屋の天球は“ビューティ資金”でつくられたと」
浅草で夫と料理屋を切り盛り
40代で東京に戻り、友人が経営していたスナックを手伝っていると、「マキ上田に会える」ことを聞きつけた現在のご主人が来店。父の代から浅草で55年も続く飲食店「釜めし・焼とり 田毎」を経営するご主人の猛アタックに押し切られ、48歳の時にゴールインした。
バツイチのご主人には、すでに独立した2人の息子も。夫、次男と3人で店を切り盛りしている。
「私は恋愛に疎くて結婚願望がないまま40代後半に。主人とは友達として飲みに行ってた仲だったのに、結婚をにおわすような言葉を言ってきたんで、『それってプロポーズなの!?』って聞き返しちゃって(笑)。そういう対象で私のことを見てたんだって、びっくりしました」
結婚して15年。代々築いた“浅草人脈”で、店はコロナ禍でも傾くことはなかったが、5月にご主人が脳梗塞で入院。現在は回復し、今後は店を次男に譲るつもりだ。
「主人は昔気質の江戸っ子。がんこ者でせっかちだけど、店を息子に任せたあとは、夫婦でゆっくりできたらいいねなんて話をしてます。夫婦で趣味のゴルフをまたやりたいし、のんびり温泉とかもいいかな」
根っからのアスリート気質の上田さんは還暦を過ぎても大病と無縁。現役時代と変わらず、体形もスリムなままだ。
「最近はボケ防止のためにマージャンを再び始めました。前は夫と一緒でしたが今は1人でも行くようになりました。脳を使うので、楽しいですね、ハハハ」
(取材・文=伊藤雅奈子)