柳家三語楼さん「酒の失敗」…酔っ払って裸にクセをやめた、60代マスターの真顔説教
正月とかになりますとウチの師匠の10代目鈴々舎馬風のところにいろんなものが届くわけです。その中には各地の日本酒もありました。師匠はあまり日本酒を飲まない方なので、師匠の息子さんと一緒に飲むんです。すると師匠が「こんな酒もあるぞ」って銘酒といわれているやつを次々持ってくるんですよ。
あんまりにも口当たりがいいもんで、「もう一杯、もう一杯」とやっていたら「バカ野郎、これは安酒じゃないんだぞ」って叱られたことがありました(笑)。
師匠はね、後でゆっくりちょっとずつ飲むつもりでいたらしいんです。
あたしはもともと暗い人間なんで普段はあんまりしゃべんないんですよ。ところが、酒が入ると冗舌になるらしくて、師匠から「おまえは酒を飲んでいる方がおもしれーな。高座の前に一杯やった方がいいかもしんない」って言われたこともありました。あっ、飲まなかったですよ(笑)。
失敗談といえば、前は酔っぱらって裸になってたんです。えぇ、一糸まとわず。なんか小さん一門の伝統らしくて、飲んだら脱ぐみたいな空気が昔はあったんですよねぇ。