フジテレビがリアルに描く『PICU 小児集中治療室』 PICUの現実と実在するモデル医師
フジのドラマは、植田医師が日本でPICUの設置に奔走した姿と、PICUが置かれた現実が丁寧に表現されていると評判だ。看護士や医師不足、過酷な現場、小児医療に真摯に向き合う医療従事者の姿と、病に立ち向かう子どもたちのけなげな姿も心を打つ。
「このドラマについて、自分の子がPICUに入院した経験がある母親たちから様々な声が聞こえてきました。『人材不足なのに、多くの看護士がついてくれてすごく安心した』『入院で自宅に帰れない子どもが闘病でくじけないように、玩具や本がたくさんあり、保育士さんが来てくれたり、子どもの目線に立ってサポートしてくれた』『大人のICUとは対応がまったく違い、本当に丁寧なケアをしてくれる』といった感謝の声がほとんどでした。医師や看護師が専門知識や医療技術を備えているのはもちろん、子どもの扱いに慣れているのが大きいと思います」(小児医療に詳しいライターの松庭直氏)
子どもとその家族をケアするために、医療と行政が連携して誕生したPICU。ドラマ内では、その裏で複雑に絡み合う大人の事情も描かれていく模様だ。