フジテレビがリアルに描く『PICU 小児集中治療室』 PICUの現実と実在するモデル医師
10月8日にスタートした吉沢亮(28)主演の「PICU 小児集中治療室」は、視聴率10%台の好発進となった。
PICUとは、Pediatric Intensive Care Unitの略で、「小児集中治療室」と呼ばれる。重篤な子どもを治療するための施設であり、専門的な知識が必要とされる高度な医療機関だ。いわば、子どものためのICUであり、時に時間との闘いが求められる現場でもある。特に広大な土地では、それがネックとなり、救える命も救えないこともある。
ドラマ内では、北海道が舞台となり、「日本一広大な自然を相手に、医療用ジェット機を運用した日本屈指のPICU」を作るというテーマのもと、ストーリーが進んでいく。吉沢の脇を固めるのは、PICUの科長役を演じる安田顕(48)、救命医役を務める木村文乃(34)、看護士役の高梨臨(33)らだ。
安田顕が演じるPICUの科長は実在の人物、埼玉県立小児医療センターの植田育也医師をモデルにしている。PICUのパイオニアの一人である植田医師は、医師になって4年目に渡米し、小児集中治療に従事。帰国後、それまで臓器別に専門家されていた日本の医療体制の中に、新たに救命治療に特化した集中治療の分野を持ち込んだ。日本各地でPICU開設に尽力し小児集中治療の基礎を築いた第一人者として知られている。