加藤登紀子さんは78歳の今も“ほろ酔いコンサート”「飲んでいる方が歌詞は間違えない」
家族みんな酒に強い!γ-GTPは24
ステージで飲むのは、やはり日本酒。昔はステージで1升の半分ぐらいは飲んでいましたね。日本酒はいい酒だなと思います。喉がヒリヒリしないし、フワッと体中が熱くなる。「ほろ酔い」のネーミングもそこからきています。ワインやウイスキーはダメですね。ワインは喉に渋みがついちゃう。日本酒が一番喉に優しいお酒です。
私の場合、ステージで飲んで歌ってもアルコールが途中でいつの間にか消えちゃうとある人に言ったら、「よっぽどアルコールの分解酵素が強いのね」と。友人の医者に「絶対に肝臓が病気になっている」と言われて定期的に調べてもらっていますが、最近の検査でもγ-GTPは24です。なんともないですね。
家族もみんな強いですよ。父はロシア料理店をやっていたのでウオッカです。とても歌が上手でしたが、いつも3杯くらい飲んでから歌を歌っていた。声が出ていないと「まだ2杯足りないんじゃない?」なんて周りに言われてました。夫の藤本も強かった。私と互角くらい。最後は肝臓を壊して亡くなったけど。娘のYaeも強い。私が先に酔っぱらうからでしょうけど、どんなに飲んでもケロッとしている。
5月にウクライナ支援のアルバム「果てなき大地の上に」、11月には新曲「乾杯!/知床旅情(新録)」をリリースしました。今年は知床で痛ましい事故がありましたしね。今回の「ほろ酔いコンサート」では、リクエストに応えるコーナーもやります。会場で申し込むこともできるし、ネットでも募集しています。
「百万本のバラ」や「知床旅情」はプログラムに入っているので、リクエストの中からこれはという歌を歌います。
(聞き手=峯田淳)
■11月2日発売「乾杯!/知床旅情」
♪2022年「ほろ酔いコンサート」
11月20日三重・四日市市文化会館、12月2日沖縄・ミュージックタウン音市場、同6日京都・ロームシアターサウスホール、同8日高知・土佐市複合文化施設「つなーで」ブルーホール、同11日横浜・関内ホール、同17日大阪・梅田芸術劇場メインホール、同24日愛知・御園座、同26.27日ヒューリックホール東京。
(問)トキコ・プランニング
℡03・3352・3875