TV番組出演本数ランキングでハッキリ…地上波の“芸人依存体質”がますます強まる納得の理由
20位までを見てみても、11位の国分太一(48、TOKIO)、14位の新井恵理那(32)、19位の松丸亮吾(26)、20位の池田美優(24)の4人に林修を加えた5人以外は全員お笑い芸人だ。キー局のバラエティー番組関係者はこう話す。
■空気を読めてギャラも安い
「ランクインしている芸人たちはみんなしっかり笑いもとれて、社会、政治、スキャンダルと幅広く語れて、コンプライアンスなど、今どきの地上波に求められる空気も読める。その上、このクラスは、大御所たちと違ってギャラも安いので、テレビ局にとっては使い勝手がいい、いわば安パイなんです。また春日などは、帯番組はありませんが、出演本数上位を目指しており、来た仕事を断らないので、この順位になっているのでしょう」
一方、今回の調査で、昨年の12位から4位へ大きく順位を上げ、芸人以外で気を吐いているのが、予備校講師でタレントの林修。
「ブレークから10年経ちますが、視聴者からの信頼感は抜群です。予備校講師だけに、分かりやすく話す話芸はピカイチ。もちろん東大卒というブランドもある。それでいて決して偉ぶらず、自虐ネタを入れたりして、ますます腕を上げている。トークは視聴者の知的好奇心をくすぐりつつ笑わせる、芸人顔負けの漫談のようです。実は報道番組にはほとんど顔を出さず、出演するのは情報・バラエティー番組に特化しているのもうまい」(前出の関係者)
ちなみに〈関西地区〉のランキングでも、1位川島明…529番組、2位濱家隆一…494番組、3位山内健司…477番組以下、ベスト20中、17人を芸人が占めている。テレビ番組の“芸人依存体質”はますます強まっていきそうだ。