内場勝則は“師匠”のような存在「恥ずかしいねんけど、なんも思い浮かばへんねん」と相談したところ…
来年の1月に「内場勝則 芸歴40周年記念座長公演」を催す吉本新喜劇の内場君。ダウンタウンと同期のNSC1期生で、私にとっては先輩にあたりますが、「うっちゃん」と呼ばせてもらっています。間寛平・新喜劇GMをして「いてくれたら安心できる存在」と言わしめるように、的確なツッコミ、縦横無尽なボケ、どんなキャラクターにもなりきり、ハプニングが起ころうと慌てず騒がず、何事もなかったかのようにその場を収めてくれる、ふだんは寡黙で物静かですが、座員からの信頼も厚く「内場さんが言うなら間違いないやろう」という空気をつくり出しています。
毎年NGKだけで新作が50本以上上演される中、新喜劇の作家ではない私は十数年の間に59本のレギュラーの新喜劇と全国ツアーの1本と60本しか書いておらず、新喜劇は好きでも得意とは言えませんでした。
■ピンポイントでアドバイス
新喜劇を書き始めた頃、芝居を知り尽くすうっちゃんが話の展開の仕方、セリフの言い回しなどを随所で言葉少なに、ピンポイントでアドバイスをくれて、私にとって、それは師匠のような存在でした。私の稚拙な台本も何度となく助けてもらいました。