東尾理子さん「理汰郎くん、そろばん1級合格」を語る 驚きの成果と半年待ち人気塾の教え
半年待ちでようやく入れた密かに人気の習い事
それにしても、なぜ今そろばんなのか? 昔は「読み書きそろばん」と言われたが、最近は図形や立方体に触れたり、思考力を重視する算数専門塾も増えている。理汰郎くんがそろばんを選んだ理由を理子さんに聞いた。
「息子がそろばん教室に通い始めたのは小学1年生からです。今は野球と英語もやっていますが、彼の興味がありそうな習い事を探しているうちに、近所にあった『宮本暗算研究塾max』とご縁をいただきました。実はすぐに教室に入れたわけではなく、半年待ちでようやく入れていただきました。最近はタブレットを使った学習法なども増えていて、そろばんに親しみやすくなったことも密かに人気を集めている理由のようです。息子の周りの友達も数人、そろばんを習っています」
理汰郎くんはそろばんとの相性がバッチリだったという。
「息子が通っている教室は“変な癖がつかない方がいい”という方針で、宿題などは出さず、週に1回2時間の教室での練習だけ。それでも、その時間内にしっかりと丁寧に優しく教えていただいたおかげで、息子はそろばんがどんどん好きになっていきました。暗算は家でもやっていて、夫(石田)とよく勝負していましたが、2年前くらいから夫は息子にかなわなくなりました。それくらい息子の計算は早くなりました。意外だったのは、数字の残像が自然と頭の片隅に残るのか、〇月×日みたいな数字に関する記憶力が驚くくらいよくなったことですね」
■右脳が鍛えられる?
理汰郎くんが通っている「宮本暗算研究塾max」はフラッシュ暗算を考案したそろばん教室として知られている。フラッシュ暗算とは、原則として点滅する数字を足していくのがルール。暗算力強化・筆算防止・強制的に計算速度を加速させることでの速算力強化といった効用があるとされ、ほかのそろばん塾でも導入されている。
「フラッシュ暗算は子どもの時期に練習すると、ただ計算が早くなるだけでなく、右脳も鍛えられるそうです。上達すると、3桁の足し算をしながら尻取りができる人もいると聞きました」
本人とファミリーに様々な成果をもたらしたそろばんだが、理汰郎くんはひとまず14日にそろばんを“卒業”したという。これからの成長がますます楽しみだ。
(取材・文=岩瀬耕太郎/日刊ゲンダイ)