「THE SECOND」準Vのマシンガンズはブレーク必至? “2つの法則”とひがみの弾丸で花開く
結成16年以上の漫才師を対象にした新たなお笑い賞レース「THE SECOND~漫才トーナメント~」(フジテレビ系)は、ギャロップの優勝で幕を閉じた。優勝賞金1000万円を獲得したギャロップは、薄い頭皮が特徴的な林健(45)と毛利大亮(41)からなる結成19年の実力派。今後は本拠地の関西を飛び出しそうだが、ひと足早く跳躍の気配を見せているのは、準優勝のマシンガンズである。
滝沢秀一(46)と西堀亮(48)のコンビは、結成25年の大ベテラン。うっ憤や悪口、自己正義を大声でぶちまける“発散系漫才”で、2007年に「爆笑レッドカーペット」(フジテレビ系)の出演を機に売れるチャンスを掴みかけた。ところが、「M-1グランプリ」は準決勝で敗退。「THE MANZAI」では認定漫才師に選ばれたものの、爪痕を残せず惨敗。その名が知れ渡ることとなったのは、妻子を養うために滝沢が本業にしていたゴミ清掃員の仕事だった。関連出版物はベストセラーとなり、講演会が増え、東京都知事の小池百合子氏(70)から招かれるまでになり、コンビ格差が広がった。
そんな時に訪れたチャンスが「THE SECOND」。舞台経験が豊富なので、地方営業の定番である客いじり、その日の客層を見て瞬時にネタを変えるテクニック、持ち時間の変更は得意だ。「THE SECOND」でも、本ネタに入る前と随所で“思いつきの感想”を挟み、客に話しかけるオーソドックススタイルを貫いた。