所ジョージは好かれ、たけしは嫌われる…2人の“大御所”は何がどう違うのか?
今月発売された「DA PUMP」の新曲「サンライズ・ムーン~宇宙に行こう~」は、思わず踊りたくなるスピード感あるポップスで、オリコン週間ランキングではベスト10入りだ。作詞・作曲は所ジョージ。間もなく70歳の立派なジイさんだが、やることは若く、この春まですべての民放キー局とNHKにレギュラー番組を持っていた(3月にフジテレビ系「所JAPAN」が終了)。
凋落著しいたけしに比べて、その人気と活躍ぶりは際立つ。
所の魅力は何といっても衰えない好奇心だ。それは各番組でいかんなく発揮される。「所さんの目がテン!」(日本テレビ系)ではモノ、「ポツンと一軒家」(テレビ朝日系)や「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」(日テレ系)では人、「所さん!事件ですよ」(NHK)では世の中の出来事、「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」(テレビ東京系)では雑学と、何でも知りたがり、素直に面白がる。新しい発見があるとはしゃぎ、見ている方も楽しくなるというのが所の“芸”なのである。
そんなときの所の感想やコメントはみんなを納得させるから、こんなことも起こる。「所さんお届けモノです!」(毎日放送・TBS系)で、山梨の人気土産「桔梗信玄餅」を「(食べる時にきな粉や黒蜜がこぼれて)面倒くさいじゃん」と一言もらしたら、メーカーはたちまち黒蜜ときな粉を中に閉じ込めた新作の信玄餅を開発、スタジオに届け、いま商品化も進めているという。