NHK大河「どうする家康」退場が早すぎる! 北川景子の悲哀に満ちた「お市」好演が見納め
伊賀越えから無事、浜松へ戻った家康(松本潤)。信長(岡田准一)の死後、秀吉(ムロツヨシ)は織田家の実権を我がものにし天下を目指して得意の人心掌握を発揮。大きく動き始めた。そんな秀吉の動きを苦々しく見ていたお市(北川景子)は柴田勝家(吉原光夫)との結婚を決意。秀吉と勝家の対立は深まっていく。
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お市さんが柴田勝家と結婚してから賤ヶ岳、北ノ庄城の戦いまで一気に駆け抜けて展開が早すぎる。柴田と市の最後に北ノ庄城に籠城する場面。黒装束姿のお市は、織田信長の妹、織田家の娘として自害の覚悟を決めていた。ピンチのお市の待ち人は家康。しかし幼いころに「いつでも助けに行く」と約束した家康や現れないまま、柴田勝家と2人で自害したことで退場となった。
信長の妹のお市は、幼いころは家康と過ごし、その後も要所で共に過ごす。浅井家に嫁ぐが、苦労が多く乱世に巻き込まれていく。数奇でもあり悲哀に満ちた人生であった。お市役を演じた北川景子は、大河ドラマ初出演だった「西郷どん」(2018年)以来2回目で、今回でクランクアップとなった。自らのツイッターで撮影を振り返り、演じるのが難しい場面もあったが、一つに繋がったお市の人生を意識して演じたと語った。