ジャニーズ事務所とテレビ局の根深き癒着と忖度…「性加害問題」未解決でも取引続行の非常識
折しも国連の会見があり、「タレント数百人が性的搾取と虐待に巻き込まれるという、深く憂慮すべき疑惑が明らかになった」と報じられた日だ。その性加害問題について、会見を開くとしつつ先延ばしのジャニーズ事務所を公然と特別扱いし、さらに他の事務所所属の歌手を排除していたのである。
ジャニー喜多川氏による性加害が半世紀以上に及び、ほとんどが泣き寝入りになっている理由として、「メディアがもみ消しに加担した」と国連から指摘されたことも、馬耳東風か。松尾氏が「信じたくないな……」と続けたのも、当然だろう。
しかも、それは、テレ朝だけじゃなかった。日本テレビは秋のラグビーW杯フランス大会を中継する番組で、イメージソングに嵐の「BRAVE」を使用すると発表。2019年大会につづくもので、スペシャルサポーターは同グループの櫻井翔というのである。
少年へのジャニーズ性加害が世界的に報じられて以降、ジャニーズに広告出稿するスポンサー企業なども、さすがに契約中止を選んでいるとされる。
「ジャニーズ事務所は、スポンサー企業がいま最も重視するコンプライアンス的にみても人道的にみても、性加害という反社会的行為が明らかになって以降もそれを明確には認めず、社会的責任も賠償責任も放置しているに等しい。取引を続けるということによって、ジャニーズと一蓮托生とみられかねず、スポンサーとしては大ダメージを被りかねません」(大手広告代理店出身のCMプロデューサー)