ジャニーズ事務所とテレビ局の根深き癒着と忖度…「性加害問題」未解決でも取引続行の非常識
■「問題解決まで取引の見合わせが普通」
ところが、ジャニーズ事務所との関係がいびつなままなのがテレビ局だ。別の大手広告代理店関係者はこう言う。
「一般論として、いち企業が疑惑を報じられ、公的機関までもが問題視している案件を抱える取引先があるなら、すっぱりと関係を断ち切るか、もしくは問題が解決するまでは取引を見合わせるのが普通でしょう。ですがテレビ局の幹部は“推移を見守る”というばかり。ジャニーズ事務所の所属タレントの番組はどれひとつとして打ち切りになっていません」
ジャニーズへの露骨な忖度で、これまで報道できなかった民放の記者たちも、さすがにおかしいと声をあげ、一部は取材や報道に乗り出している。TBSはこのほど「報道特集」で、日テレ系でも「真相報道 バンキシャ!」でジャニーズ事件を特集、ジャーナリスト池上彰氏のコメントで掘り下げていた。
そうした流れができつつも、公然とジャニーズ劇場を垂れ流すニッポンのテレビ局。テレ朝はその名も「裸の少年」を、NHKも「ザ少年倶楽部」などジャニーズオンパレードの番組を何ごともないかのように続けている。
テレビ局の常識は世の非常識というしかない。