小椋佳さんが米国で出会ったミュージカル「The Me Nobody Knows」子供たちの音楽表現に胸が震えた
代々木に13億円をかけた貸しスタジオが完成
今の音楽について言えば、音楽性は何でもいいと思っています。問題は言葉。言葉さえきちんとしていればいい。
今、歌がうまいと思っているのは島津亜矢さんですね。この間、新曲を2曲書かせていただきました。男性では林部智史君かな。レコード会社の依頼があってアルバムを1枚、全曲書かせていただきました。彼は高音がとてもきれいですね。
49歳で銀行をやめてからステージの依頼が急に増えて、全国を回りました。20年間、どこに行ってもお客さんがいっぱいで経済的にも恵まれました。偉そうなことは言えないけど、僕なりに社会還元していこうかなと思っています。
僕がやってきたミュージカルですが、一番お金がかかるのは稽古場代です。貸しスタジオで何十人が稽古するわけで、その費用がバカにならない。それで177坪の土地を買って13億円をかけて社名のGFEという貸しスタジオのビルを建てました。代々木駅から歩いて5分くらいのところです。なるべくリーズナブルな料金でお使いいただく予定です。
僕の人生はそれができたら完結します(笑)。中に100人くらい入れる小さなライブハウスをつくります。そこで3カ月に1回くらい、「小椋佳の四季報」とか銘打ってライブをやろうかなと思っています。
(聞き手=峯田淳/日刊ゲンダイ)