カルーセル麻紀さん10年ぶり映画出演…「アタシもう80よ!」極寒の北海道ロケ経験し新境地
2024年2月に公開の映画「一月の声に歓びを刻め」で、10年ぶりの映画出演を果たしたカルーセル麻紀(81)。「娘を亡くして以降女性として生きてきた父親」というカルーセルでなければ演じられない複雑な役どころかつ、ロケ地は極寒の北海道。肉体的にも体力的にもハードな内容だったが新境地を開いたという。
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きっかけはカルーセルの自伝小説「緋の河」を執筆した作家・桜木紫乃氏の紹介だった。
「三島(有紀子)監督は紫乃さんの作品を映画化していて、彼女の紹介でお引き受けしました。現場はノーメークとは聞いていたけれど、マスカラ1本すら『取って!』って言うので、すっぴんで体当たりでした」
ロケは大寒波の北海道だった。
「マイナス20度ですよ。寒さで体が固まって、途中で死ぬかと思った。監督に『アタシもう80よ!殺す気か!』って言ったわよ(笑)。足は動かないし、目は片方見えないし、3年前に脳梗塞やってるし。でも、一度仕事を引き受けたら監督が納得いくまでやらなきゃいけないですから。女優冥利につきます」