NHKトーク番組「あたらしいテレビ」で感じた新鋭たちのたくましさ
コンテンツやエンタメの今とこれからを真剣に語り合うトーク番組「あたらしいテレビ」(NHK総合)が今月9日に放送された。
正月恒例となっている同番組は、毎年時代の顔となるクリエーターたちが登場する。今年はお笑いトリオ・東京03の飯塚悟志、俳優・歌手の上白石萌音、アイドルVTuberの星街すいせいがメインMCを担当し、3つのコーナーに分けて進行した。
その中でも印象深かったのが、エンタメ業界の新鋭たちによる座談会「ダイヤモンドトーク」だ。登場したのは、「手塚治虫文化賞」でマンガ大賞を受賞した漫画家・魚豊、「文芸賞」を受賞した小説家・日比野コレコ、ガールズバンド「Gacharic Spin」のアンジェリーナ1/3、脚本家・演出家として活躍するダウ90000・蓮見翔、小学生映像作家・今井環の5人。共通するのは、若くしてコロナ禍を迎えたことだった。
■テレビと視聴者がバカにし合ってるダサい状況
コロナ禍で今井はiPadを手にして映像に興味を持ち、高校1年生だった日比野はデビュー作となる小説を書き始めた。同世代の魚豊と蓮見は20代前半、アンジェリーナは高校卒業の時期。それぞれが苦しい状況と向き合い、必死にもがいていたという。