日テレ窮地…「セクシー田中さん」問題でプロデューサー沈黙のまま 凋落前のフジに酷似

公開日: 更新日:

 ところが小学館のコメント発表後に再び日テレに火の粉が降りかかった。

「小学館のコメントと時を同じくして発表された『第一コミック局編集者一同』名義の声明は、実際にこの件を担当した編集者が書いたと思われる文章ですが、心打たれるものがあった。日テレサイドの、恐らく法務や顧問弁護士に相談し何ら心に伝わらない形だけの声明文とは対照的でした。『法的には何の問題もない』といった傲慢な意識が透けて見えました。小学館の編集者の声明が真摯に問題を受け止めていることとは正反対で、日テレは、ドラマをお金儲け=視聴率としか見ていないということが際立ってしまった」(前出のメディア関係者)

 さらに、すべてを知っているはずのドラマプロデューサーの声明がいまだに出されていないことも問題がくすぶっている一因だという。キー局関係者はこう話す。

「ドラマは誰が何を言おうが全ての責任は局のプロデューサーにある。版元や脚本家、出演者と最終的に向き合っているからです。もしも、今回の一件に対しクリエーターとして、また、人として何か思うところがあるのならコメントを出してしかるべき。コメントを出せないのは局の圧力ということも推測できるが、SNSなどでも自分の思いを伝えることはできるはずなんです。それができないのはドラマに対し愛情がなかったからなのでは……と疑念の気持ちが出てきます」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博もう間に合わず? 工事未完を「逆転の発想」で楽しむ方法…識者が皮肉たっぷり提唱

  3. 3

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  4. 4

    “路チュー”に続き所属タレントの書籍予約トラブル…STARTO社福田淳社長は「自分ファースト」!?

  5. 5

    巨人・田中将大 戻らぬ球威に焦りと不安…他球団スコアラー、評論家は厳しい指摘

  1. 6

    平野紫耀から杉咲花に「翠ジンソーダ」キャラクターわずか1年でバトンタッチのナゾ…平野ファン大混乱

  2. 7

    プーチンだけが丸儲け…米国&ウクライナ会談決裂にニンマリのロシアが描く青写真と警戒心

  3. 8

    注目される日銀の出口政策…次は時価約74兆円のETF(上場投資信託)の出番だ

  4. 9

    大阪万博「歯抜け開幕」ますます現実味…海外パビリオン完成たった6カ国、当日券導入“助け舟”の皮肉

  5. 10

    自公維の「高校無償化」に慶応女子高の保護者が動揺? なぜだ?