突発性難聴の"後遺症"明かした堂本剛に励まされる人続出 治療後に症状が出た場合の対処法を医師が解説
早期治療に踏み切った場合など、約3人に1人が完治するものの、残りは何らかの症状が残ったり、改善がみられないこともあるという。堂本と同じく“後遺症”に悩む人も少なくないようだ。堂本の告白に対し、SNSでは《大学病院に行ったり手を尽くしましたが後遺症が残り、高音域の音がまったく聴こえず、24時間シューシューリンリンと耳鳴りが鳴ってます》《今は日中の後遺症はほぼないですが、夜寝る時、無音だと重低音が聞こえて寝られないのでテレビや音楽、ラジオなど何かしら付けて寝ないと寝れません》と共感を呼んでいる。
突発性難聴を患った人の中には、日常生活は何とか送れていても、寒暖差や気圧の変化、転職など、ふとしたタイミングで症状が悪化したり再発する人もいるようだ。
後遺症に悩む人に対処法はあるのだろうか? たなか耳鼻咽喉科(東京都豊島区)の田中伸明院長に聞いた。
「堂本剛さんを直接診察したわけではないので一般的な話になりますが、突発性難聴は原因不明の疾患なので、完治せず神経障害などが残ってしまった場合は、病気と上手に付き合っていくことが大切になってきます。聴力は感覚器なので具体的な数値で表すのが難しい。“どうも調子が悪い”といった自覚症状がある時は、なるべくストレスや疲れをためず、積極的に休むことが大切です。また、完治後に再び症状が出た場合、症状を緩和するための投薬治療などもありますが、それが繰り返しあるような場合は、突発性難聴以外の疾患を疑う必要もあるでしょう。いずれにせよ、突発性難聴は急性期に早期に治療を開始することが大切です。耳鳴りや回転性のめまいなどの症状が1~2日続いたら、我慢せずに耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします」
堂本が言ったように「聞こえづらい」と思ったら、ちゅうちょせず再受診するといった早めの行動が大切のようだ。