オードリーが「ラジオ界の覇王」と呼ばれるまで…異常人気の理由「気密性」とは?
■スポンサー増え続け、今や36社に
若林は、センターステージにせりあがったDJブースを使用してDJプレーを披露。星野源(43)とのガチトーク番組「Netflixシリーズ『LIGHTHOUSE』~悩める2人、6ヶ月の対話~」の主題歌「Orange」でラップを披露すると、星野がサプライズ登壇。この日一番の大歓声が上がった。終盤では、サンパチマイクをはさんだ30分以上にわたる漫才を披露。若林はスーツ、春日はピンクのベストという“正装”で、満場を笑わせた。
当日現場で観賞したエンタメライターの伊藤雅奈子氏はこの異常人気の理由について「気密性」と分析する。
「ラジオは、1人で聴く気密性が高いエンタメ。番組のなかでは常用語となっているラジオネームやコーナー名、スタッフ名やエピソードが多いことが、高い中毒性、習慣化につながっています。愛聴者同士がマッチングする確率は、テレビやSNSに比べると断然低い。でもその分、出会えたときの関係性は強固になる。オードリー×ANNは15年かけてその最高傑作を作り上げ、日常では個の“リトルトゥース”がドームですさまじい結集力を見せつけました」
ドーム発表以降もラジオスポンサーは増えつづけ、36社におよんでいる。テレビタレントとラジオパーソナリティーの在り方を変えたオードリーは、ラジオ界の覇王となった。