キムタク先頭に4月から旧ジャニタレ一斉復活! TV局の「性加害もう忘れた」を許していいのか
まともなのはNHKだけ?
これとはまったく逆なのがNHKである。4月からは地上波だけでなく、BSやラジオでも旧ジャニタレの出演はゼロ。
理由について、稲葉延雄会長は「われわれの期待している動きに比べて少し遅い」と説明している。
NHKは去年秋、ジャニーズ事務所との契約更新や新規契約をストップしたが、性被害補償や新会社移行はいまだ進んでおらず、新年度の出演交渉・契約も止まったままということなのだろう。
「でも、新会社のSTARTOの出直しが本物と確認されれば、その後は新規契約OKのようです。旧ジャニタレがNHKで復活するのは、夏以降でしょう。大河ドラマ後半にイケメン公家役で出てくるかもしれませんよ」(番組制作会社プロデューサー)
ジャニーズ事務所事件では、ジャニー喜多川の性加害だけでなく、見て見ぬふりをしていたテレビメディアの責任も問われたはずである。
しかし、それによって社内処分がされたという話は聞かないし、制作現場ではすでに「あれは終わった話」という雰囲気が強い。
性被害の取材を続けている朝日新聞の記者は、NHK幹部から「芸能ネタより、もっと意義深い話を追いかけたらどうなんだ」と言われたという。タレントたちの復活に反対するものではないが、テレビ側を「これにて一件落着」にさせてはなるまい。
(コラムニスト・海原かみな)