英BBC「補食者の影」を見て感じた “スター東山紀之”の声で語られる軽薄で空疎な言葉の危うさ
東山氏の物言いを聞いてぼくが思い出したのは、旧ジャニーズ事務所が昨年10月に2回目の記者会見を行った後、自社ホームページ(現在は閉鎖)で「被害者でない可能性が高い方々が、本当の被害者の方々の証言を使って虚偽の話をされているケースが複数あるという情報にも接している」と注意喚起を呼びかけていたこと。これでは、被害者の救済よりも組織防衛を優先していると思われても仕方がないだろう。社名が変わってもなお、スマイルアップはジャニーズ事務所時代の悪しき体質をそのまま保っているのか。
さらに厄介なのは、こんな軽薄な言葉が、スター東山紀之の誰もが知るあの声で語られるのだ。かつて主演した大河ドラマや数かずの時代劇でも遺憾なく発揮された、あの鮮やかな口跡で。名器ストラディヴァリウスでつまらないメロディを奏でるような空疎さ、滑稽さ。
もちろん、この件はポリタスTVの中でも和田さんとたっぷり語り合った。有料会員限定の第2部には津田さんも乱入、話は予想もしない方向へ。どうぞ観られたし。