滝沢カレン似モノマネ芸人らいるRIEさん 乳がんを初告白…GW前に手術、宣告と経緯を聞いた

公開日: 更新日:

 滝沢カレンのモノマネで知られる女芸人、らりるRIEさんが乳がんになったことを日刊ゲンダイで初告白。GW前に手術が終わったばかりだ。がん宣告の瞬間と経緯を語る。

 ◇  ◇  ◇

 去年の9月、右耳の真横が大きく腫れたことがきっかけでがんが見つかったんです。「小顔マッサージをやり過ぎか」と放っておいたら、ボコッと大きく腫れてきて。

 最初の病院では抗生剤を出され、様子を見ることに。でも、変化はなく次にかかりつけの耳鼻咽喉科に行くと、紹介状を書いてもらい、大きな病院へ。そこでMRI、CT、エコーとやってくれたけど血液検査はなかなかやってくれなくて。不安になり、家族に相談すると、悪性リンパ腫かどうかを調べた方が安心できるという結論に。

 別の病院にかかり、精密検査でMRI、CT、エコー、細胞診、全身のPET-CTをしたら「何かの炎症でリンパ腺が腫れている。一過性のものではないか」と。その時、耳下腺をMRIで撮影した際に左胸の上部が写り込み、「白っぽいものがある。気になるから乳腺外科へ」と紹介されました。

 ここまでが長かったし、全身のPETでも陰性だったし、「これ以上検査する必要あるのか」と甘く見ていたので、初めて乳がん検査で「悪性の乳がんが見つかりました」と言われた瞬間は呆然としました。あまりに意外すぎて「そ、そうなんですか……」としか声が出なかった。

 マンモグラフィーやエコーでは出ず、MRIでわかった初期の乳がんで非浸潤性のステージゼロ。宣告されたのが2月7日でした。

 今は転移はしないおとなしいタイプのがんですが、主治医いわく「放っておいて浸潤性に変われば命に関わる」と。

 ちなみに、耳下の腫れとはまったく関係ないらしいんです。耳下腺炎はその後徐々に収まってきました。だから、本当に不思議で。私にがんを知らせるために腫れてくれたのかと思っています。腫れてなければ、乳がんに気づかず、ステージが進んだと思いますから。今では「教えてくれてありがとう」と耳の近くの腫れに感謝しています(笑)。

 私はギリギリ30代なので、がんは遺伝性かもしれない。以前、アンジェリーナ・ジョリーさんがBRCA1といって疾患を引き起こす遺伝子を持っているので、乳がんになっていないけど胸と卵巣を切除したとニュースになりましたよね。

 私は遺伝子の検査を受けたら、RAD51Cという遺伝子に該当。これは普通の人より乳がんになる確率が約17~30%高いらしい。卵巣がんも少し高いと。卵巣のことは40代半ばに考えるとしてまず乳がんは部分切除か全摘出かの選択に迫られました。

 母と先生と3人で話し合い、母は「とらない方法はないですか」と聞いていましたが、先生は全摘がいいと。結局は「いつ再発するか不安を抱えながら生きるより、いっそ全部とった方が安心」と決めました。

 でも、私は胸に痛みがまったくなく、しこりもないのでモノマネや舞台の仕事を続けていましたし、「本当に乳がんなのか」と実感もなくて。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 2

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  3. 3

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  4. 4

    フジ女子アナ“上納接待”疑惑「諸悪の根源」は天皇こと日枝久氏か…ホリエモンは「出てこい!」と訴え、OBも「膿を全部出すべき」

  5. 5

    フジテレビが2023年6月に中居正広トラブルを知ったのに隠蔽した「別の理由」…ジャニーズ性加害問題との“時系列”

  1. 6

    中居正広まるで“とんずら”の引退表明…“ジャニーズ温室”育ちゆえ欠いている当事者意識に批判殺到

  2. 7

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  3. 8

    “上納接待”疑惑でフジテレビ大激震…女子アナたちの怒りと困惑「#MeToo運動」に発展か?

  4. 9

    NHKは「同様の事案はない」と断言するが…フジテレビ問題で再燃した山口達也氏の“EテレJK献上疑惑”

  5. 10

    GACKTや要潤も物申した! 中居正広の芸能界引退に広がる「陰謀論」のナゼ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 2

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  3. 3

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  4. 4

    フジテレビにはびこる“不適切すぎる昭和体質”…他局の元TVマンも「お台場だけ時が止まっている」と厳しい指摘

  5. 5

    豊昇龍は横綱昇進確実、相撲協会も万々歳だが…"朝青龍の甥”に素行や品格、技術で不安はないか?

  1. 6

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  2. 7

    GACKTは“陰謀論匂わせ”の常習者…中居引退に「裏が…」、新型コロナを「世界的な仕掛け」と指摘

  3. 8

    フジテレビの“天皇”日枝久氏が雲隠れ…社内紛糾、迷走で「院政崩壊」へカウントダウン

  4. 9

    中居正広の女性トラブル問題で大揺れのフジテレビ…社員の悲痛な叫びに賛同が広がらないワケ

  5. 10

    GACKTや要潤も物申した! 中居正広の芸能界引退に広がる「陰謀論」のナゼ