都知事選出馬へずまりゅうが「ゴミ拾い」報告…かえって際立つ後藤輝樹コツコツ“一日の長”
へずまとは対照的な「ゴミ拾い活動」を継続している後藤輝樹
今回の都知事選に3度目の正直を目指して立候補するとみられる後藤輝樹(41)は、少なくとも前回の都知事選が行われた2020年のさらに前となる2019年12月から、街のゴミ拾い活動を実施し、その様子を自身のYouTubeチャンネルで公開している。しかも、その頻度は非常に高く、動画公開のペースが連日となることも珍しくない。ゴミ拾いの様子はへずまとは対照的で、1日の終わりの帰り道に1人で行うという、「道すがら方式」とでも言えるものだ。
この2人の中から都知事が出るかはさておき、実際に都知事選に立候補した場合は、「ゴミ拾い報告」が有権者への訴える材料になる可能性は否定できない。
ITジャーナリストの井上トシユキ氏は、へずまのゴミ拾いを「選挙直前にチームで行う」型、後藤を「選挙に関係なく継続的に1人で行う」型と分類したうえで、「有権者の心に響くとしたら、後藤の方では」と指摘する。
「へずまのゴミ拾いは今年の能登半島地震の時も話題になりましたが、やはり、後藤の方がはるかに継続的に、具体的には、へずまが迷惑系として活動していた2020年よりも前から行っていますから、やり方としてはへずまの方が目立ちますが有権者の心象としては後藤に軍配が上がるでしょう。ひとたび選挙ともなれば、ネット上で発信した情報は相当前のものまで掘り返されますので、継続して行っている善行は強いのです」
最後に、井上氏は以下のようにも指摘した。
「へずまのゴミ拾い活動ですが、アクの強いキャラが災いしてか、『あざとい』といった評判が立ってしまっており、本人にあまり合っていないように感じます。今回も『偽善者と言われた』と報告しつつゴミ拾いをやめないなど、これまで批判を顧みない情報発信をしてきたのであれば、例えば、秋葉原や歌舞伎町に繰り出して若者と対話してその様子をXで発信するといった、有権者を巻き込んだアクションを報告する方が自身の土俵で戦えるでしょう」
公示日まであと6日……へずまは作戦を変更した方が票が積み増せそうだ。