小松政夫さん「僕のギャグにはモデルがいるんですよ。先生や先輩や同僚が実際に言っていたことを誇張してるから」
役者志望で上京し、自動車のトップセールスマンとして大卒の10倍以上の給料をもらっていた小松さんは「付き人兼運転手募集、頑張れば面倒みるよ~~~!」という求人広告に応募。600人を超える応募者の中から植木等さんの付き人に。
トップセールスマンだったので礼儀、言葉遣いで注意をされたことは一度もなく「ウチの松崎です。どんなことでも何かありましたらよろしくお願いします」と植木さんは頭を下げてくださったそう。
さらに「松崎、代わりなんていくらでもいるんだからどんな小さな仕事でも手を抜かない、一生懸命にやる。これも忘れるなよ」と教えられたそうです。
付き人になって3年10カ月目、運転をしていると、植木さんが後部座席から耳元で「松崎、明日から来なくていいからな」と突然の“クビ宣告”。小松さんは頭が真っ白。すると「さっき(事務所の)社長に給料とマネジャーを決めてもらったからな、頑張れよ!」と言われて、タレントとして独立が決まったそうです。植木さんの計らいに涙があふれて前が見えないので「ちょっと止めさせてください!」と車を止めて「ありがとうございます」としばらく号泣されたそうです。