松田優作「国籍の重さと女の重さ」(3)四十歳で〈コイン〉を使い切った
優作の死を取材する(松田)美智子は釈然としないまま、優作が仕事を通じて「濃厚な関係を築いた」(「越境者 松田優作」松田美智子、以下同)という数少ない女友達の桃井かおりに会う。桃井の優作評は、美智子の胸にすんなり入り込むものだった。
「人それぞれの人生のツキとか、ラッキーコ…
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