著書「Coming OUT!」でLGBT明かした 元「東京少年」笹野みちるさんは障害者福祉施設勤務
1995年に「Coming OUT!」出版後、体調を崩し一時、出身地・京都へ戻っていたそうだが、誹謗中傷に苦しんでのことではなかったのだ。
「思っていた以上に反響があって高揚し、その反動でうつに。音楽を再開し、休学していた大学に復学したりするうち元気になりました。出版はいまだに『勇気をもらった』などと言っていただくので、出版して良かったな、と思っていますよ」
2003年に再上京。音楽活動のため?
「いえ、実は当時のカノジョが東京へ転勤になったのでついてきたんです(笑)。で、再上京してみたら、『東京少年』の頃は忙しくてわからなかった東京の魅力がわかってきて、そのままずっと東京にいます。振り返ると、私は目標を立ててそれに向かって人生切り開いていくタイプじゃなくて、いつも受け身で、恋を転機に、人生が大振れするということを繰り返してきました。『恋はこりごり』『もう出家する』と言いながら、また恋をして(笑)。今、パートナーがいるかどうかはご想像にお任せするとして、こういう流れに身を任せる人生も面白いです」