著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

松坂桃李さんに「わろてんか」で漫才指導を 仕事の取り組み方と真摯な姿勢に心打たれた

公開日: 更新日:

 吉本興業の創業者・吉本せいさんをモデルにしたNHK連続テレビ小説「わろてんか」(2017年下半期)。私は「漫才指導」として2カ月間、現場に参加をさせていただきました。

 初めて稽古場に伺った時は、テレビで見ている有名な俳優さんが大勢いらして、お笑いの現場とはまた違う緊張感を味わいました。「わろてんか」は月曜日と火曜日が稽古、水曜日から金曜日が撮影というルーティンだったと記憶しています。

 ひととおりご挨拶を終えると、松坂さんが私の元へ近づいて来られ、私の目をまっすぐに見て、丁寧に深々と頭を下げられました。松坂さんがこのドラマのチームリーダーなんだと感じると共に、見つめられると吸い込まれそうになる“オーラ”を感じました。

 私のメインの仕事は漫才指導でしたが、スタッフから「時間の許す限り稽古と本番にも立ち会ってご意見をいただきたい」ということで、午前中は漫才の個別指導、午後からは全体の稽古と本番に立ち会うことになりました。松坂さんはご自分の出番以外のシーンも注視されていて、気づいたことがあれば演出家さんにも積極的に声をかけられ、「より良いものをつくるんだ」という姿勢にあふれていました。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都心のマンションで急増する“性感メンズエステ”驚愕の実態「まったく気付かず…」と住民唖然

  2. 2

    楽天・田中将大は今や球団の「厄介者」…大幅負け越し&パワハラ関与疑惑に年俸2億円超ダウン

  3. 3

    桜井ユキが6年前、松坂桃李と演じた激しい濡れ場…朝ドラ「虎に翼」“涼子様”で人気全国区に

  4. 4

    楽天・田中将大に囁かれていた「移籍説」…実力も素行も問題視されるレジェンドの哀れ

  5. 5

    中日「ポスト立浪」に浮上する“第3の男” 侍J井端弘和監督、井上一樹二軍監督の名前が挙がるが…

  1. 6

    悠仁さま“親がかり”の「東大推薦」に1万2500人超の反対署名…志望校変更に現実味も

  2. 7

    阪神「常勝軍団」構築は“オカダの考え”がカギ…試合前に捕手に“講義”、名指し公開説教は日常茶飯事

  3. 8

    夏ドラマ唯一の“ロス”は読売テレビ深夜ドラマのみ?「ブラックペアン2」ですら話題にならない深刻

  4. 9

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  5. 10

    桂菊丸&泉アキ夫妻 熱海で「自給自足」スローライフ満喫