夏は“死の匂い”を求めて本を選ぶ…白石一文「Timer 世界の秘密と光の見つけ方」には圧倒された
夏は死の匂いがする。
この国に生まれ育った者にとって、死を最も身近に感じる季節は8月ではないか。お盆。精霊流し。敗戦……根拠ならいくらでも挙げることができる。だが最大の理由は、いつまでも続くと思われた暑さにも終わりがあることを8月が教えてくれるからだ。
少年時代…
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