元少年隊・錦織一清もジャニー喜多川を批判…それなのにNHK会長“欲望”優先の浅はかさ
だが、この国のメディア、特にテレビはそんな基本の基さえも忘れてしまって、ミソギは済んだとばかりにテレ東に始まり民放各社、NHKまでが旧ジャニーズ事務所のタレントたちの起用を再開した。
10月16日、NHKの稲葉延雄会長は定例会見で、「被害者への補償と再発防止の取り組みに加え、(スマイル社とスタート社の)両社の経営の分離も着実に進んでいることが確認できた」(朝日新聞10月17日付)と述べたという。
しかし、補償で合意できたのは被害を申告した1000人のうちのまだ半数である。理由も告げられずに救済しないと切り捨てられた者も多数いるといわれている中で、NHK会長はなにを「確認」したのか。
週刊新潮(10月24日号)によれば、折り合いがつかず調停へと移行した被害者も4人いるという。NHK関係者は、「調停がこれ以上揉めて、訴訟にまで発展したら、性加害問題に再び注目の集まる事態が予想される。そうなれば、旧ジャニーズタレントを起用したテレビ局にも騒動が飛び火しかねないことを恐れているのです」と話している。