紅白歌合戦を見限った旧ジャニーズ事務所の思惑…2年連続「出演者ゼロ」、NHKとの関係悪化し“固辞”

公開日: 更新日:

配信や公演などいくらでも稼ぐ方法はある

 ワイドショー芸能デスクはこう話す。

「先日の『Nスペ』は確かに無関係ではないが、スタート社にとって今さら紅白に出るメリットがないと判断したことも大きな理由のひとつでしょう。今年の大みそかは『カウコン(カウントダウンコンサート)』も復活の見込みで、フジテレビ系での放送も復活する可能性が高い。紅白に出演したところで、ギャラは安いわ、拘束時間は長いわで、メリットは多くない。彼らは配信やコンサートなどいくらでも稼ぐ方法がありますから、“オワコン”といわれる紅白と距離を置いたということでしょう」

 しかし、かつて紅白といえば、まさに“ジャニーズ祭り”で、ジャニー喜多川氏の性加害問題がクローズアップされる以前は嵐や関ジャニ∞(現SUPER EIGHT)ら、毎年5~6組が出演することはザラだった。

「被害者への補償問題が進展しても番組起用に最も慎重な姿勢を崩さなかったのはNHKです。何か他の冠番組が始まるとか、ドラマで起用されるとか、事務所にとってそうしたおいしい話もなしに、いかにも紅白の視聴率のために“もう出ていいよ”と起用を解禁したNHKのやり方に反発を覚えた関係者は少なくないはずです。さらに今は地上波にこだわらずとも、ユーチューブや配信で世界進出も目指せる時代です。今後はスタート社とテレビ局の関係も、以前の“癒着”とは違って、さらにメリット、デメリットを見据えた、ある意味ドライな関係になっていくでしょうね」(前出の芸能デスク)

 ともあれ、今年の紅白には、Snow ManSixTONESらスタート社の人気タレントが出演することはなさそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 スタート社とテレビ局の距離は、他のテレビ局とも離れているようだ。関連記事【もっと読む】日テレvsSTARTO社のゴタゴタで「24時間テレビ」の欺瞞が浮き彫り…出演は嵐・相葉雅紀のみ…では、今年の24時間テレビにおいて、スタート社と日本テレビの間に入った亀裂について伝えている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    松本人志「文春裁判」電撃取り下げも待つのはイバラの道…“白旗復帰”画策にも視聴者・スポンサー・制作側から総スカン

  5. 5

    松本人志「女性に謝罪」もウヤムヤ決着で復帰を急ぐ切実事情…劇場でダウンタウン復活も?

  1. 6

    国民民主党・玉木代表が元グラドルとの隠密不倫を認め陳謝…会見で“勝負ネクタイ”消え、目もうつろ

  2. 7

    2位「ライオンの隠れ家」、1位「わたしの宝物」を抜く勢い! 坂東龍汰が名作映画ファンの“批判”も封じた

  3. 8

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  4. 9

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  5. 10

    どうなる紅白歌合戦? Nスペ「ジャニー喜多川特集」が大反響で旧ジャニーズ出演に急ブレーキ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 4

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 5

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  1. 6

    血税が国民民主党の「ホテル代112万円」に消えた…“浮かれ不倫”玉木雄一郎代表に問われる説明責任

  2. 7

    国民民主党・玉木代表が元グラドルとの隠密不倫を認め陳謝…会見で“勝負ネクタイ”消え、目もうつろ

  3. 8

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  4. 9

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  5. 10

    発掘! 国民民主・玉木代表がハマった“元グラドル観光大使”小泉みゆきの過激ボディー