小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感
「〈2人の関係が素敵でした〉〈続編を希望〉と絶賛の嵐ですが、途中、2人が喧嘩してしばらく口をきかなくなるという回があったんです。喧嘩するほど仲がいいというお決まりのパターンですけど、放送終了後に〈嫌な気分になった〉〈もう見ない〉という書き込みがあったりして。最近は特に、険悪なムードになる展開を受け入れられない視聴者が増えているように感じますね」(制作会社関係者)
喧嘩して仲直りを繰り返す。ありがちな気もするが、前出のテレビ誌ライターも口を揃える。
「『トラベルナース』でも、岡田さんと中井さんが言い争うシーンが結構あって、友情、愛情の裏返しなんですけど、〈上から目線な態度が耐えられない〉なんてレビューがあったり。じゃれ合いすらもパワハラと感じてしまうんですかねえ」
脚本家でライターの源祥子氏はこう言う。
「今どきは昭和世代も怒鳴ったり、言い合ったりしないように気をつけていますしね。部下に辞められても困りますし。若い世代にすれば、本音でぶつかって傷つくなんてコスパが悪い。『何を熱くなってるの?』と論争を避ける。“喧嘩慣れ”していないから、揉めても修復できる人間関係があることも分からない。あまり経験がない喧嘩シーンに驚くか嫌悪感を覚えるだけ、耐性が低いのかもしれません」