フリーアナ牧原俊幸さん「カノッサの屈辱」と「食わず嫌い王決定戦」がナレーターとしての転機
牧原俊幸(フリーアナウンサー/66歳)
元フジテレビアナウンサーの牧原俊幸さんのターニングポイントはナレーターを本格的に開始した2つの番組という。
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今振り返ると「カノッサの屈辱」と、「とんねるずのみなさんのおかげでした」で23年間続いた「食わず嫌い王決定戦」のナレーター業の2つが僕にとっては大きかったですね。フリーになってもナレーションの仕事をいただけるのはそのおかげですから。
ナレーションだけの仕事は最初が1990年から始まった「カノッサの屈辱」。深夜帯で1年だけでしたが、インパクトのある内容で当時話題にもなりました。「カノッサ」と同じディレクターが担当した「とんねるずのハンマープライス」でナレーションをやった時に、とんねるずのおふたりとつながりができ、95年に食わず嫌い王決定戦のナレーションを務めることに。「カノッサ」があったからこそ起用されましたから、この時がアナウンサーとしてのターニングポイントかなと。
こちらは最初に食の説明をしたり、最後にもちょっと姿を見せましたが、ほとんどの時間が天の声(ナレーション)。23年間で母親が危篤で実家に戻るため、後輩アナに代役を頼んだ時以外はほぼ僕が担当。木、金曜が収録なので、その2日は他の番組や出張を入れず、23年間空けていましたから。