バラエティーで花咲きそう…「M-1」決勝戦で注目のエバース 見どころはツッコミ町田のイジられキャラ
昨年の「M-1グランプリ」決勝で4位となり、爪痕を残したエバース。2人はNSC東京校で出会い、2016年に正式にコンビを結成。お互い学生時代に野球部に所属していたこともあり、バントの構えからバットを引いてボールを見逃す野球用語“エバース”をコンビ名にしたという。
駆け出し時代は芽が出なかったが、「ヨシモト∞ホール」から「神保町よしもと漫才劇場」に所属が移ってから客層が変わりネタがウケ始めた。昨年は「NHK新人お笑い大賞」の優勝をはじめ漫才で結果を残したが、今後注目を浴びるであろう一面が町田のイジられキャラだ。
霜降り明星・粗品のYouTube動画が顕著だが、町田は先輩相手にも率直な言葉をぶつけていく。例えば後輩芸人5人が粗品を批判する企画「粗品ディスチキンレース」では、「あのちゃんとの絡みが生々しい」「20歳ぐらいの女の子は全員キモいと思ってるらしいっす」といった発言で場を沸かせた一方、最終的に粗品から罰ゲームをくらっている。
大柄で切れ味の鋭いツッコミを特徴しているものの、なぜか威圧感がなく周囲からイジられる町田。漫才のキャラクターに通じるところもあるが、町田の素の面白さが近くバラエティーで花開くのではないか。今年はM-1と併せて、その点にも注目したい。(お笑い研究家・鈴木旭)
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