Nキャスの就職氷河期特集は“笑顔”が物議に…テレビ番組でVTRや中継のワイプは何のためにあるの?
それと同じで、VTRを見て笑うタレントの顔が入っていることで「笑うトコだな」というのが分かるんです。泣き顔なら「感動するトコですよ~」って感じ。感情を誘発する合図(キュー)的な役割なので、「感情キュー」と呼んでます。僕が呼んでるだけですけどね。
これ便利なのは「実際にはスタジオで滑っていた」場合でも、なんとなく「ゲストが笑っている顔」を探してきてワイプに編集でハメ込んでしまえば、大ウケしてる感じにもできちゃいます。
■生放送のVTR時間は“自由時間”…ワイプは予測不可能
さて、収録番組だけではなく最近では生放送でもワイプが当たり前になってきてますが、これ結構厄介なんですよね。つい先日のTBS「情報7daysニュースキャスター」で、就職氷河期の特集VTRが流れているときに出演者が笑っている映像が流れてネットがザワついてましたが、あれは仕方ないんです。
生放送の報道・情報系番組では事前に出演者と制作サイドが綿密に打ち合わせをして、流れるVTRの内容や「ここのスタジオではこういうコメントもらいます」みたいなことまで出演者は分かってますから、言ってみればVTRが流れている間は「貴重な自由時間」なワケです。