広末涼子「早朝釈放」のなぜ…若狭勝弁護士も「異例中の異例」と指摘し“特別扱い”を考察
■殺到するメディア対策だったのか?
広末が釈放されたのは午前5時56分。浜松西署に集まった報道陣はわずか15人ほどでテレビカメラは1台のみだった。地元の記者クラブも「早朝の釈放」を知らされておらず、報道陣からの問いかけも、無数のフラッシュがたかれることもない、静かな釈放となった。
元東京地検特捜部長で弁護士の若狭勝氏は「勾留を続けることは理屈上は可能ですが、少なくとも前日の夜には釈放することができたはず。翌日の早朝というのは異例中の異例です」と、こう指摘する。
「通常でしたら、こんな早朝には釈放しません。釈放することを決定しておきながら、そこから一夜、留め置くことはあまりいいことではないからです。本来なら、勾留の必要性がなくなった段階で速やかに釈放するのが原則です。前夜の時点で検察から警察に釈放指揮書が届いているはず。翌朝にしたのは、広末さん側から『夜はマスコミが待機しているので、朝方にして欲しい』という要望があったのではないか。そう考えなければ不自然です」
本人の希望に加え、現場の混乱を避ける狙いもあったと思われる。実際、8日の逮捕時には100人超の報道陣が浜松西署に詰めかけ、ユーチューバーなど野次馬が殺到したが、この日、現場を訪れたのは釈放情報を聞きつけた一部メディアのみ。一切混乱は起こらず、「狙い通り」の展開となった。