活動再開の元アイドル桑田靖子さん “空白の28年”を語る
ン? 結婚して主婦に収まったか。
「ごめんなさい。アイドル時代に怖い思いをしたこともあり、プライベートは公表しないことにしてるんです」
ガックリ。それじゃ、いつ、なぜアイドルをやめちゃったのか。
「やめたのは20歳の頃。中学2年の夏休みに歌手になりたいと福岡から上京し、当時、(松田)聖子さんがいた事務所の社長のお宅に下宿しながら、15歳でデビューしたんですけど、だんだん歌よりバラエティーの比重のほうが高くなった。それで“自分は何のために上京したんだっけ?”と立ち止まって考えてしまったんです。バラエティーではどう振る舞ったらいいのか、よくわからなかったのもありましたし」
大きな事務所を辞めるなんてもったいない。
「学費や生活費はすべて出してもらい、その上、お給料までいただき、CMや営業次第でプラスアルファもあった。父に黒のクラウンをプレゼントできたし、ホント、その後、スゴく恵まれてたんだなってわかりました、ハハハ。事務所を辞めてから、20代はCMソングを歌ったり、ナレーションをやったり、バンド活動したり、ニューヨーク近郊で1カ月間ボイストレーニングを受けたり、日本食屋でアルバイトしたり、自分探しのようなことをしてました。サーフィンをやってたのでバリで1カ月間遊び、福岡の実家へ戻ってた時期もありましたね。親元を離れたのが13歳と早く、両親と暮らしてみようかな、と思って」