温泉場のストリップの帰り道「しみじみしちゃうよなぁ」
「宿は山梨の温泉旅館。夕食も終わって、清志郎さん、イラストレーターのA女史、私の3人で、宿の前にある『バッティングセンター』に出かけました。けれど、すでに閉館時間。『じゃ、ストリップしかないな~』なんて、半ば冗談を言ってたんですが、私のマネジャー根性でしょう、止まってたストリップ宣伝カーからシャレで割引券をもらってきた。もう、俄然盛り上がっちゃって、3人で宣伝カーに乗り込みました」
劇場内に入ると、当然のことながら女性は片岡さんとイラストレーター女史の2人のみ、あとは浴衣姿のオヤジばかりだった。
「小屋の中は、40~50人で、小さなライブハウスくらいの大きさ。暗い中、3人は後ろで立ち見してました。ストリップは初めて見ましたが、恥ずかしくてまともに見られません。チラ見です。しばらくすると、横にいたはずの清志郎さんがいない。目を凝らして後ろ姿を捜すと、なんと、張り出しステージの最前列に座っていたのです。暗闇の中を、踊り子さんに吸い寄せられるままに行っちゃったのでしょうか。カリスマの忌野清志郎がひなびた温泉ストリップで最前列!? と、一瞬目を疑いましたが、私服だったのですぐわかりました。私にしてみたらそこだけ光ってたくらいです(笑い)」