キャンピングカーに寝泊まり 日曜の朝からテレビ局に営業
日曜日早朝。
目黒区青葉台の瀟洒な社屋、ダイヤモンド映像本社2階のリビングルームから、不気味な音が漏れていた。
監督の村西とおるをはじめ、日比野正明、ターザン八木といった社員助監督たちは、社屋で暮らしていた。ワーカホリックの村西とおるが家に帰らせないで、社屋で共同生活をしていたのである。
八木と日比野は2段ベッドで寝ていた。
「こんな朝っぱらから、何だ?」
恐る恐る階段を上がっていく。
すると大柄な男が必死になってコピー機をいじっているではないか。
「野田さん?」
「あ、八木ちゃん。ちょっとみてくれる? コピーの調子がおかしいんだ」
日比野正明が夜中、ビデオ編集していたときも、野田義治がタレントの宣伝用資料を大量にカラーコピーしていた。
今度は日曜日早朝、かとうれいこの営業用の新譜チラシをカラーコピーしていたのである。