著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<10>自称モデル・ジェシカによる窃盗事件にはワイドショーが群がった

公開日: 更新日:

 結局彼女は起訴されずに釈放された。盗んだとされる金品がドン・ファンから彼女に「あげた」ものなのか「盗まれた」ものなのか、検察では判断できなかったことに加え、ドン・ファンも被害届を取り下げたからだった。

 ただしワイドショーのリポーターたちは、この“おいしい事案”に群がった。続々と田辺の自宅を訪れてマイクを向けた。そのときラクダのシャツとももひきをはいた姿で対応したこともまずかったというか、これが餌食となったのである。

「それは2億かな、そっちは1億かな。あのねえ、まあ、私にとって1億円は紙くずみたいなもんやから、フフフッ」

 寝室の壁にかかっているルノワールや藤田嗣治の絵を追うカメラに合わせて解説を加えた。宝石や高級腕時計などが入っている宝石箱も惜しげもなく見せ、クローゼットのなかに無造作に置かれている帯封のある数百万円分の札束も写させた。(つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末