世界初「軟骨細胞シート」 変形性膝関節症に効果あり

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■術後3カ月で新たな軟骨再生を確認

 軟骨細胞シートの安全性を見る東海大の臨床研究では、「徐々に変形性膝関節症が進行した」5例、「スポーツなどで前十字靱帯を切って長年放置し、変形性膝関節症が進行した」3例の、計8例の患者に治療を行った。手術後3カ月のMRIでは、すべての患者に新しい軟骨が再生されていることが確認された。

「軟骨の厚さ、硬さとともに組織に関する評価では、95%以上が硝子軟骨という質の良い軟骨になっていました。これまでの再生医療では線維性の軟骨にしかならなかった。硝子軟骨と比べ、線維軟骨は長期的に見るとまた悪くなりやすい」

 ただし、軟骨細胞シートは、「それだけで変形性膝関節症を治せる」というものではない。前出の8例も、骨の形を整える骨切り術や前十字靱帯の再建などの手術を同時に受けている。なぜなら、変形性膝関節症の治療は少なくとも、

①症状の進行でO脚になってしまった膝をできる限りまっすぐにする

②炎症をコントロールする

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