市販薬で症状悪化のケースも…「水虫」正しい対策と予防法
「足の指の間がパックリ割れて痛いんです。市販の水虫薬で治るでしょうか?」
これからの季節、水虫に悩む人も多いはずだ。なかには家族にうつるんじゃないかと毎日ヒヤヒヤという人もいるだろう。そこで、知っていそうで知らない、水虫の治療法について「こすぎ皮ふ科」(神奈川県川崎市)の山本亜偉策院長に聞いてみた。
「パックリ割れているということは、細菌による2次感染が考えられます。市販の水虫薬では刺激が強く、かえって悪化させてしまうことがある。じくじくがひどかったり、パックリ割れている場合は、まず病院で処方された抗生物質の外用薬を1週間程度きちんと塗って炎症を抑え、カサカサして少し剥けている程度の状態になったら、抗真菌薬という水虫薬を処方します」
水虫は足底の角質層に白癬菌という真菌(カビ)が入り込み、角質層のケラチン(タンパク質)を餌に繁殖している状態。皮膚科では角質の一部を顕微鏡で見て、白癬菌の有無を確かめ水虫かどうか診断する。
白癬菌がいなければ別の病気。素人判断で市販の水虫薬を使うと症状が悪化することもあるので要注意だ。