骨粗鬆症の椎体骨折が楽に治る「経皮的後弯矯正術」

公開日: 更新日:

 経皮的後弯矯正術は、「椎体形成術」という治療法のひとつ。つぶれて骨折したところに“何らかのもの”を入れて、骨を固定化させる方法だ。“何らかのもの”には、リン酸カルシウムや自家骨などがあった。経皮的後弯矯正術では、骨セメントを使う。

「骨セメントを用いた椎体形成術はこれまでにもありましたが、認可されていませんでした。骨セメントを骨折したところに入れる時、圧をかけるのですが、折れた骨の間から骨セメントが漏れて血管の中にセメントが混じり、肺まで運ばれて肺塞栓症という命に関わる合併症や脊髄の通り道にセメントが漏れ出す等の合併症を起こすリスクがあったからです」

■痛みで歩けなかった人が治療後歩いて帰ることも

 ところが今回、バルーン(風船)を用いた治療法が開発された。背中に5ミリの穴を2カ所開け、そこから特殊な器具を使ってバルーンを骨折箇所に入れる。バルーンを膨らませることで、つぶれた背骨が元の立体的な形に戻り、さらに空間ができる。そこに骨セメントを入れるので圧をかけずに済み、合併症のリスクが低くなる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出